(05/04/18)
ジェフユナイテッド市原・千葉が好きな理由
間に合わないかもしれない、もう練習は終わってるかもしれない。
そんな気持ちで東京駅から蘇我行きの列車を降り、引き返した。 「ジェフは俺にとってそんなもんなのか?」
就活で東京に行ったついでの、今年の3月だった。 「なんで市原が好きなの?」 オシムの言う「中位のメンタリティー」を自虐的に持ち出してのらりくらりと話したが、そこでビシッと答えられなかったことは、たしかに影を落とした。 「影を落とした」… そんな表現を使うほど重大なこと? イエス。 過去の自分を紐解かなきゃならないんだからね。
我がジェフ好き、というかサッカー好きは小学生の頃まで遡る。 とにかく流行ってたからノッた。 サッカーに関してはそうとしか言いようがないと思う。
で、そのサッカー、Jリーグの中でも幾多のチームがあるわけなのだが、どうしてそこでジェフに傾いたのか?
当時の消防な自分にとって、ハイCPにJリーグに触れることができたもの、それはマスコットだ。
ジェフのマスコットは、2匹の秋田県、ジェフィとユニティ。 で、で、この可愛い犬のマスコット、オマケの世界ではけっこう冷遇されてたのよ。 1、ユニティが省かれることが多い。 ジェフィより子供っぽくて、ボールを追う表情が無邪気で、弟分みたいでとってもかわいいユニティ。なのに省かれてジェフィだけのこと、すごく多かった。 2、ポーズバリエーションが少ない。 ヴェルディのとか、3つ4つはポーズのバリエーションがあったなぁ。でもジェフィ、ユニティに関しては2つくらいしか見た記憶がない。
なんて感じで。
想像力といえば、ユニフォームなんかもそう。 ヴェルディやレッズのユニなんかは、違和感なく外で着られるデザインだった。 でも、ジェフのは、「いかにも」。
当時周囲にジェフ仲間はいなかったことを付記した上で、ここまで読んでみてお気づきかもしれないが、かような冷遇、マイナーさにあるものは想像力だけではなく、裏返したところに反骨精神やニッチ性というものも読みとれる。 要は、ガキの頃から変人です、俺。 マイナーさはもちろん、上位にいたと思えばドーンと下がったり、そういった浮沈も微妙さもいい反骨材料。
それでも、他とは違うこと。 こういったものを、信じていた。
ジェフのキャラクターが入ったキャップ(帽子)は、黄色なのですぐ汚れて見えるようになった。 ファンクラブに入ったりもしてたなぁ。
昔の選手の名前、今でも覚えてるよ。
でもガキだったこともあって(あまり言い訳にしたくないが…)、サッカーの中身までよくわかってなかった。
そんな自分がジェフ愛を再燃するようになったのも、実は成績が良くなったからだ。 彼の健在を知って、大きくなったなりに他の面子にも愛情というか、親しみを持って見てやりたいという気になった。 その中でイビチャ・オシムという監督のおもしろさも知った。 そうして今、もう絶対やめられない、離れられないというところまで来ている。
彼らは、自分の故郷のチームではない。 今では出身の盛岡にもJを目指すチーム(グルージャ盛岡)があるし、昔、ブランメル時代(現ベガルタ仙台)に仙台にもいた。 鞍替えしてそちらを応援すれば、サッカー好きな人間としては、サポーターの人間としては、もっと上に行けただろう。 それでも、ジェフを心に持つことをやめなかった。 序文で大仰に書いてしまったが、紐解いてしまうと以外とあっけない過去なのだ。どうでもいいことなのだ。ただ、
・メインのスポーツとして(部活など)サッカーを続けていなかったこと こういうことがなんだか悔しくて、恥ずかしくて、逃げていたのだ。
でも今は、地元じゃなくても、未だ見ぬ地でも、ジェフユナイテッド市原・千葉が好きで、見て、応援している。 この間の5節の磐田戦はホントよかったなぁ。感動したなぁ。 ねぇ、俺、もう立派なジェフサポですか?
|