雑記


[映画「半落ち」を観て]

(04/09/09)



■泣きまくり。■

今回書くのはこの映画についてだが、これ、一般の方にはどれくらい認知されているものなのだろう?
そんなにそんなに有名作ではないよね?なんか「クイール」の方がみんな知ってる気がする(笑)
名前くらいは知られてるモノなのか?
話のさわりくらいも知られてるモノなのか?

観る前にココを見たのは覚えてるんだけど、こういうのに書いてある「ヒット」って言葉は信用していいのかわからないしねぇ。

とまぁ、よくわからないまま観たのだけど、自分にはかなりグッときた映画だった。観ながらとにかくボロボロ泣いた。もう泣きまくりもいいとこで、おかげでどこが泣きどころなのかさっぱりわからなくなってしまうほど!

だからこそ、こうしてここに書いているのだけれど、自分の心に深く残るものであればあるほど、他人の認識が見えにくくなる…ような気がしますがいかがでしょう?





■ぐるぐる■

当たり前なんだけど重要なこととして、問題提起、物語、キャストの相乗効果という点で、すごくバランスがいい映画だな、と思う。
メインキャストとなるのは寺尾聰だけど、この人が主人公!と言えるような存在はいない。
場面が移っていくにつれて、登場人物の主、従がうまく移り変わっていくからだ。キャストもそれに対応して演技しているから、主→従となっても強く映ったりしない。すると当然物語としては重厚になるし、登場人物の立場の違いから、同じ事柄でも違う角度からの問題提起がなされる。そこに現実的に単一な主張は生まれず、共通の主張はとてもレベルの高い「きれいごと」になる。

って、感じたけど、これは自分が比較的フラットにこの映画を観られたから出た感想だってことも否定できない。
自分は、敢えて言えば梶or梶の妻のような立場に成りうる可能性があったけど、もしそうなっていたら、そういう観点でこの映画を観られたら、ある意味幸せだろうなぁ、と思う。
だって、そういう偏りを持てないと、この映画を通して見えたり、抱き得たりするのは混沌だもの。





■お気に入りではあるけど■

しっかしさぁ、やっぱり邦画のDVDって高いよね?
レンタルで観たんだけど、気に入ったからコレクションにして気が向いたときにもう数回観ようかな?ってレコード屋行ったら、五千いくらもしやがんの。
ちょうどそのときレコード屋のポイントカードが貯まってて2000円割引受けられたんだけど、それでも洋画一本の値段ですよ?
今キャンペーンでやってるけど、ボンドが二本買えちゃう。ついでに、マトリックスと同リローテッドが揃っちゃう。

で、これを書いてる時点ではまだ買ってないワケだけども。
やっぱり↑みたいな洋画とは違って劇場でそんなにそんなにお金入らないから高くつくのかなー、なんて思ったりもするけど、とりあえずこの映画なら許しとく。レベル低いのだったら当然金出したくないけどそうでもないしね。

モノにはモノ相応にしっかり対価がつくべきだとは思う。
けれど、財布も無限じゃない。
でもでも、それによって人間が育つための「出会い」まで限っていいのか。

あー、難しい。まるでこの映画みたいだ。


半落ち公式サイト
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