■正直、■
発売数ヶ月前はバカにしてた。 完全3Dモデルでありがちなアニ絵調。 どちらも未プレイだが、パッと見でも、と○○モ3とかT○○nとかに負けてるだろうと思った。いわゆる「萌えてる」人たちの一般的を逸脱した「萌え」観念を持っているであろう自分から見ても、萌え業界(?)はもはや失速、衰退期だ。 この分野はいかんせん進み方が早すぎた。そして簡単すぎた。 急速な蓄積が確立したものは稚拙なスタンダード。そしてマンネリ。世相を反映してか、安定の元に多様化や細分化ばかりが進められていく。もはや救いようのない乱立に次ぐ乱立である。 ユーザーも、作り手も、楽をしすぎたのだと思う。 上記の、自分のゆめりあ敗北概念もそれに囚われたものだ。自分も安易だったのだ。 しかしゆめりあはその意識を十分に変えうるものだった。 実際、ゆめりあを契機としてこの分野がドラスティックに変化していく・・・ということはないだろう。 それでも、この分野が現在の一般的なゲーム界隈に色んな意味で追いつくべきであるという力を喚起したものであることに間違いない。 ゆめりあは、絶対に伝説の一本になる。 劇的革新ではない。しかし運命変革である。
■経緯■
俗っぽい一ユーザーとしての話。 ゆめりあの存在を明確に知ったのは02年の11月末とか12月頭あたりだったかと。ナムコワンダーページ内に紹介ページがあってまだゆめりあ.こむはなかった頃。 誰かさんとのメールで声優の「浅野真澄」ネタを探していた。 で、上記のようにバカにしてた。 その時は「へぇ、戦地のモユと伊豆2の仲西環が出るのかい」くらいにしか思わなかった。 2ndインパクト(笑)は3月あたり。ゲーム屋でプロモを見たことだ。 もうその瞬間にドギューン(破壊)
・・・とは来ませんでしたが(汗)、それは3Dなことが自然であるもののような印象を受けた。 さすがに外社会でアヤシイ方になりたくないのでそうマヂマヂと見なかったので、細かい動きに感動することはなかったけど、それでも・・・ ねねこに何かを感じたことは確かだった(壊)。 そういうホントに俗っぽいことで興味を持った。 で、買うことにしたのだが、それがいつもの自分と違った。 いつもはこーゆーゲームを買うときは予算なんかと相談して、キッチリ購入場所を決めて、それで始めて脳内で「購入決定」を承認する(やはり恥無しには買えないので自分に必要なゲームか突き詰めるワケだ)のだが、なぜかゆめりあは、何も考えないうちから自分がプレイすることが当たり前のように思っていた。 で、普通にゆめりあ.こむでムービー見たり程度の情報収集でまったり発売日待ってたらそのときになって予算や場所の問題が山積み、と。全く、手こずらせてくれる(ぉ
■初■
このページにもpart-1だの1st impだのつけてるし、まずはまったりとプレイした感想でも書きますか。つか結構長めなんで、まだ一人しか終わってないワケだが(一説によると1クリアのプレイ時間は12時間とか・ちなみに漏れが「想い出にかわる君」をオルコンプするのにかかった時間は24時間) まず、起動後のオープニングムービー。お約束ですね。そして、お約束通りにメインキャラの声優が歌い、お約束通りのヘタさが。王道でゴザイマス。 で、プレイ開始です。冒頭のモノローグは宇宙をバックにウンチクが語られ、ゼノサ臭いとか思いましたがまぁ放置の方向で。中身に移ると、セリフ以外の文章がない(ちゃんとそれでわかるようになってマス)のでサクサク読めます。しばらく進むとスキップ不能になり、BGMがOPソングになり、そのまま起動後と同じOPムビに繋がれます。非常にアニメくさい!と。実際そういうアニメ挙げろよといわれると困るのでドラマとか映画とか映像作品くさいと書いて逃げておきますが、非常に粋であります。ちなみに全11話あり、その話の始まりごとにその演出があるので多少ウザさを感じますが、それ以上に演出が粋だし、ムビはスキップすれば済むので十分許容範囲内です。ただしどこぞのゲームのように各話に「第○話」という表示や予告はありません。アレだな、普通のテレビでやるような30分アニメで、最初に前話のおさらいだの、結果を受けての展開方向が描かれて、話数や副題表示が出て、お話に入る、というパターンがあるけど、話数や副題表示の部分がOPムビになるよ、という具合で想像してもらうとわかりやすい。 で、問題(?)のポリゴンモデルうんぬんですが、これまた驚きがキャンセルされて(ぉぃ)しまうほど自然です。「スゲー!」とか言う前にすんなりと受け入れられてるという具合。何の違和感も感じないことに後々に気付いて驚いてしまう。
■吾妻■
「あがつま」と打つとちゃんと変換できた。「つ」なのか「づ」なのか、というあたりが迷うんだよな、こういう漢字。と、さらに内容に書いていこうかと。 最初のクリアキャラは「吾妻みづき」でした。正当派ヒロインタイプに弱い自分らしく。 ねねこで行く予定だったのだが炉属性のない自分には最初から炉はツラかった。でもみづきエンドでは 本妻=みづき、愛人=ねねこ、ということになったのでいいか(何が)。 このゲームはCERO12歳以上対象なのだが、露骨にテキストに「エッチ!」とか「ケダモノ!」とか出てくるのがガキ臭くて笑える。そして「一緒に寝るぅ?」と。 セリフ周りといえば、教室でキスをするシーンがあるのだが、主人公のセリフが一切表示されず、みづきのボイスと動きのみでシーンが進行していくというシーンが印象的だった。上手い。上手すぎる。ゆめりあならでわ。 シナリオは、ありがちな固有キャラルートのみに作用する伏線がかなり抑えられていると思った。つまりですなぁ、ストーリーの後々で主人公が事実や約束とかを忘れていることにプレイヤーが(゚д゚)ハァ?と思うことがほとんどないのだ。これはとてもいいことなのだ。 BGMも素敵なのだ。ポリゴンモデルが自然だと書いたが、BGMも自然に場の盛り上げをこなしている。BGMのあるべき姿、とでも言うのだろうか。同種ゲームにありがちな「このヒロインだからこの曲だネェ」とウンザリするようなこともナシ。 話の流れや内容に関しては、良くも悪くも書き手の「やり方」を感じずにはいられない(いい意味で)。奇をてらったり、無理にクライシス的な手法を使うこともない。泣けたりはそうそうしないが、明るく話が進んで行くのも好感が持てる。主人公は勉学がよろしくなかったりというお約束は満たしつつ、同種にありがちな不自然なほど妙にそこらをブラつく暇人性や無意識不実ヘタレ野郎でもないし。 ・・・なんてさ、つらづらと真面目っぽそうにレビュー書いてるけどさ、 散々、自然、自然、って書いてるけどさ、
も う ご く 自 然 に 引 き ず り 込 ま れ て 萌 え ポ イ ン ト を か す め 取 ら れ て い る ワ ケ で す よ !!
ええ、 動くキャラが愛らしくて仕方ないんですよ! 表情も仕草も細やかすぎて死ねるんですよ!戦闘がダルいとか
言 う な
言ってはならん>含俺.というかむしろ逝け。 フレアエクスプロージョンでどんどん逝け! 「がんばってね」とか「ありがとう」とか、そんな陳腐なセリフでさえこれほどまでにマジアリガタク感じるゲームが他にあるか?
ヽ(`Д´)ノネェヨ!!
ヽ(`Д´)ノネェンダヨ!!
■汗■
取り乱しますた。しかし、
ゆm
おっと、危ない。 えー、ゆめりあ最高です。 みづきのみクリアで書いてますが、今のところ不満点は一部ボタンレスポンスがマズい点があるくらい。主に選択肢関係で、連打でもしようものなら選ぶ間もなくどんどん決まっていくこと。話の長さに比例して、一つのルートでも選択肢がかなり多い(いちいち自分の選択をメモってたら70以上になってまった)ので、選択肢に戻る機能があるとはいえ、ちょっと痛い。でもホントにそれくらい。 (戦闘に関してはつっこむな) これだけ叩くところもないゲームも珍しい。 しかもギャルゲなのが珍しい。 今まではギャルゲ=面倒物というイメージがあった、というか実際やってても面倒だったのだが、ゆめりあは違うは。 もう、色んな意味で変えられた。塗り替えられた。家帰られた。
〜評価〜
総合:文句なしの優良ソフト。
ギャルゲゆえ誰にでも薦められたりはしないがアニ・ゲをかじった者には必須でR
個人:有無を言わず9点(戦闘に関してはつっこむな)。
|